デビューアルバム。こちらを参照。Sportifyはこちら。2018年リマスタリング盤はこちら。勿論初出はLPレコードであり、当時はアルファレコードから出ていたが、今はソニーが版権を持っている。流石にデビューアルバムだけあり、オリコンチャートは最高で69位と振るわなかった。しかし21世紀の今聴いても、全く古さを感じさせない徹底して細部にこだわった曲作りであり、「…うむ！素晴らしい！」と唸るしかないくらいの完成度を誇る。当時流行っていたアーケードゲーム（ゲーセンのゲーム）の音楽を素材にしたり、ジャン＝リュック・ゴダールの『ゴダール3部作』と称される映画「東風」「中国女」「マッド・ピエロ（気狂いピエロ）」からタイトルを拝借したり（坂本龍一が好きだったという）、サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」（原題：Bridge over Troubled Water）をもじって「ブリッジ・オーバー・トラブルド・ミュージック」というタイトルを付けるなど（細野晴臣が命名）、3名のメンバーの嗜好が反映されている。
　…なお、脇田愛二郎という画家が手掛けたジャケット・デザインは、よく見ると中々凝った現代アートなのだが、US版のイラストが素晴らしすぎ、残念ながら見劣りがする。アルバムの革新性と全然マッチしていない、というのが正直なところである。（ジャケットデザインが違ったら、国内でももっと売れていたのではなかろうか…。）
　2020年7月にSACDハイブリッド盤を購入。ノーマルCDと同じプレーヤ（勿論SACDプレーヤ）で聴き比べをしたが、…これがもう「雲泥の差」だった…！…SACDの音を聴いてしまうと、ノーマルCDが「カセットテープの音」みたいに丸っこくて解像度の低い「つまらない音」に格下げされてしまうのだ…！SACDはノーマルCDにかかっていた霞が取り除かれ、音像をシャープかつ太い芯のある音にした感じで、音の解像度の向上が物凄いことになっている。本当にスタジオのモニタールームで聴いているかのような生々しい音だ。そしてここが好みの分かれるところだが、高音方向・低音方向共にもの凄く延びており、高音方向は天井にぶち当たらずに「本来そうだったであろう音域」までスムーズに延び、低音は単にブーストされているだけでなく、ちゃんと芯のあるシャープな低音として増強されている。（所謂「ドンシャリ」になっていない。）これはもしかしたらイコライジングで増強したかも知れず、私の愛用のヘッドフォン、（日本のTV・ラジオ局、音楽スタジオでは2020年現在でも現役だが、発売から既に30年以上経っている）「MDR-CD900ST」（の「Umbrella Company」によるカスタムチューン仕様）でも、物凄く鋭いソリッドな低音が再生される。（※このヘッドフォンは低音の再生が抑えられており、一般的なヘッドフォンより低音の鳴りが悪いことで有名。）…なので、このSACDをちゃんとしたオーディオで再生したら、「低音聴こえ過ぎ！」となる確率が高く、「嫌いな人は嫌い」かも知れない。…しかし私の再生環境ではベスト・バランスだ。…SACD、やっぱ凄いねぇ…。これは伊達じゃない。
（★★★★☆）

1. コンピューター・ゲーム“サーカスのテーマ” (COMPUTER GAME "Theme From The Circus")
2. ファイアークラッカー（マーティン・デニーのカヴァー） (FIRECRACKER, Martin Denny)
3. シムーン (SIMOON)
4. コズミック・サーフィン (COSMIC SURFIN')
5. コンピューター・ゲーム“インベーダーのテーマ” (COMPUTER GAME "Theme From The Invader")
6. 東風 (TONG POO)
7. 中国女 (LA FEMME CHINOISE)
8. ブリッジ・オーバー・トラブルド・ミュージック (BRIDGE OVER TROUBLED MUSIC)
9. マッド・ピエロ (MAD PIERROT)
10. アクロバット (ACROBAT)

　こちらを参照。Sportifyはこちら。2018年リマスタリング盤はこちら。アルファレコードがアメリカのA&Mレコードと契約し、ホライズン・レーベルからリリースした、上記のファーストアルバムのリミックス盤。細野晴臣立ち会いのもと、A&Mレコードのアル・シュミットがアメリカのスタジオでリミックスした。国内盤にあった「アクロバット」が消え、「東風 (Tong Poo)」が「Yellow Magic (Tong Poo)」に改題され、吉田美奈子のヴォーカル（英語）が加えられた。また、国内盤では長めだった「ファイアークラッカー」ラストの爆発音も短くカットされるなど、かなり細かくいじられている。また「東風」もヴォーカルが入ったことにより魅力が数倍アップしている、と私は思う。…しかし何と言っても、本アルバムの魅力はジャケットデザインである。ルー・ビーチ（Lou Beach）というイラストレーターの絵（通称「電線藝者」"Electrical Wire Geisha Girl"）が使われているが、これが世界中の全てのレコードジャケットデザインを見渡しても（勿論実際には見渡せないが汗）「圧巻！」と言わざるを得ない、素晴らしすぎる出来なのである。「東洋」と「テクノロジー」の見事なまでの融合。今見ても本当に素晴らしい。このアルバムのコンセプトそのままである。このイラストは、多分100年後の人類が見ても「素・晴・ら・し・い！」と言うだろう。
　音作りだが、本レコードの方が少しエコーが多めで、低音がブーストされるなど、よりハデな音響になっている。リミックスに立ち会った細野晴臣は「国内盤の音作りの方が良かった」と言っているそうだが、私は正直US版の方が好きである。日本国内でも逆輸入の形でアルファレコードから本盤が発売され、オリジナル盤は廃盤になってしまったそうで、実質、日本の聴衆にも「こっちがデビューアルバム」と認知されていたという。
　「東風」の吉田美奈子のヴォーカルが入ると、インストゥルメンタル版にあった「スキマ」が埋められた感じがし、より心地よい。
　2020年7月にSACDハイブリッド盤を購入。旧ノーマルCDとの聴き比べを行う。…ああ、やっぱり同じソニーの旧盤CDでも、国内盤とUS盤では音作りが全く違うのがよく分かる！明らかにUS盤の方が音が「ハデ」で「明るい」。「分かりやすい」のだ。「大衆受け」する音作りだ。…これはノーマルCDもかなり聴けるなぁ…。（国内盤はノーマルCDとSACDの差が物凄く大きかったけど、こっちはそうでもない気が…。ノーマルCDでも充分音がいいのだ。アル・シュミット、ハンパねぇ…。今回の一連のSACD化を担当したのも日本国内のエンジニアではなく、ボブ・ラディック（Bob Ludwig）。…やっぱり「一流」は違うと？うーん…。…で、ノーマルCDを聴き終わったのでSACDに換える。…あー…。やっぱ全然違う…。国内初出盤程の物凄い差はないが、「凄い差」は、ある。音の立ち上がりと減衰のスピード感が違う。「ファイアークラッカー」のクラップ音のような「パッ！」という音の純度がノーマルCDとは全く違う。また、低音の強さもノーマルCDと全然違い、私が使用する（低音再生が苦手な）ヘッドフォン、MDR-CD900STでも低音でヘッドフォンのハウジング本体が「物理的に」動く。…これ、マトモなオーディオで聴いたら低音が物凄いことになるのでは…？（私のヘッドフォンでは最適なバランスだが、これ、所謂「ドンシャリ」になってはいないだろうか。…少々心配だ。）
（★★★★★）

1. コンピューター・ゲーム“サーカスのテーマ” (COMPUTER GAME "Theme From The Circus")
2. ファイアークラッカー（マーティン・デニーのカヴァー） (FIRECRACKER, Martin Denny)
3. シムーン (SIMOON)
4. コズミック・サーフィン (COSMIC SURFIN')
5. コンピューター・ゲーム“インベーダーのテーマ” (COMPUTER GAME "Theme From The Invader")
6. イエロー・マジック（東風） (YELLOW MAGIC (TONG POO))
7. 中国女 (LA FEMME CHINOISE)
8. ブリッジ・オーバー・トラブルド・ミュージック (BRIDGE OVER TROUBLED MUSIC)
9. マッド・ピエロ (MAD PIERROT)

1. テクノポリス (TECHNOPOLIS)
2. アブソリュート・エゴ・ダンス (ABSOLUTE EGO DANCE)
3. 雷電/ライディーン (RYDEEN)
4. キャスタリア (CASTALIA)
5. ビハインド・ザ・マスク (BEHIND THE MASK)
6. デイ・トリッパー (DAY TRIPPER)(原曲：ビートルズ, The Beatles)
7. インソムニア (INSOMNIA)（不眠症の意味。当時本当に細野晴臣が不眠症に悩まされていたという）
8. ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー (SOLID STATE SURVIVOR)

1. ジングル”ワイ・エム・オー” (JINGLE "Y.M.O.")
2. ナイス・エイジ (NICE AGE)
3. スネークマン・ショー (SNAKEMAN SHOW)
4. タイトゥン・アップ (TIGHTEN UP (Japanese Gentleman Stand Up Please!))
5. スネークマン・ショー(SNAKEMAN SHOW)
6. ヒア・ウイ・ゴー・アゲイン～タイトゥン・アップ (HERE WE GO AGAIN ~ TIGHTEN UP)
7. スネークマン・ショー(SNAKEMAN SHOW)
8. シチズンズ・オブ・サイエンス (CITIZENS OF SCIENCE)
9. スネークマン・ショー(SNAKEMAN SHOW)
10. マルティプライズ (MULTIPLIES)
11. スネークマン・ショー(SNAKEMAN SHOW)
12. ジ・エンド・オブ・エイジア(THE END OF ASIA)

1. バレエ (BALLET)
2. 音楽の計画 (MUSIC PLANS)
3. ラップ現象 (RAP PHENOMENA)
4. ハッピー・エンド (HAPPY END)
5. 千のナイフ (1000 KNIVES)
6. キュー (CUE)
7. ユーティー (U.T.)
8. カムフラージュ (CAMOUFLAGE)
9. マス (MASS)
10. 来たるべきもの (LOOM)

1. ジャム (PURE JAM)
2. 新舞踊 (NEUE TANZ)
3. 階段 (STAIRS)
4. 京城音楽 (SEOUL MUSIC)
5. 灯 (LIGHT IN DARKNESS)
6. 体操 (TAISO)
7. 灰色(グレイ)の段階 (GRADATED GREY)
8. 手掛かり (KEY)
9. 前奏 (PROLOGUE)
10. 後奏 (EPILOGUE)

1. 君に、胸キュン。- 浮気なヴァカンス -
2. 希望の路 (EXPECTED WAY)
3. FOCUS
4. 音楽 (ONGAKU)
5. OPENED MY EYES
6. 以心電信（予告編）(YOU'VE GOT TO HELP YOURSELF)
7. LOTUS LOVE
8. 邂逅 (KAI-KOH)
9. 希望の河 (EXPECTING RIVERS)
10. WILD AMBITIONS

1. CHAOS PANIC
2. 希望の路 (EXPECTED WAY)
3. FOCUS
4. 邂逅 (KAI-KOH)
5. 希望の河 (EXPECTING RIVERS)
6. 以心電信 (YOU'VE GOT TO HELP YOURSELF)
7. LOTUS LOVE
8. 音楽 (ONGAKU)
9. OPENED MY EYES
10. WILD AMBITIONS

　こちらを参照。Spotifyはこちら。2019年リマスタリング盤はこちら。7thアルバム。既に散開が決まっていたので、「散開記念アルバム」として制作された。3人の人間関係がいったんリセットされることが分かっていたので、逆に気分良く作業ができたという。（但し、各楽曲はほぼ単独で作られ、共同作業によるグループとしてのアルバムではなく、ソロ楽曲のオムニバスの形になったという。）確かに、アルバムとしての出来は非常にいい。「オールナイトニッポン」で繋がりがあったS.E.T.（スーパー・エキセントリック・シアター）の寸劇が散りばめられている。（この寸劇が入ったお陰で曲数が減り、何とかやる気が持続したという。）オリコンチャート最高位5位、売上枚数は累計13.6万枚。S.E.T.の寸劇は、正直今聴いても面白い。決して古くなっていないと思う。…なお、ウィキペディアには言及がないが、ヘッドフォンで聴くと特にS.E.T.の寸劇部分にアナログテープ特有の「音移り」があることが確認できるので、本アルバムは少なくとも寸劇部分はアナログ録音であることが解る。
　…本盤もノーマルCDとSACDの聴き比べを実行。…本CDの楽曲部分はディジタル収録なのかアナログ収録なのか、情報がない（ライナーノーツを確認したが、記載はない。）が、流石にディジタル収録だろう。因みにソニーのスタジオが収録に使われている。…やはり1970年代後半のアナログ収録盤のような劇的な音質向上はないが、すぐに違いが分かるのは低音だ。明らかにボリュームが大きい。1999年のマスタリングに比べ、だいぶイコライジングで低音を増強していると思われる。…これ、大丈夫かな…。下手すると「ドンシャリ」になってる恐れが…。締りのある低音なので大丈夫かな…？
（★★★★☆）

1. LIMBO
2. S.E.T.
3. THE MADMEN
4. S.E.T.（イントロ使用曲：カシオペア「TIME LIMIT」…カシオペアが同じアルファレコード所属のアーティストなので使えた）
5. CHINESE WHISPERS
6. S.E.T.
7. 以心電信 (YOU'VE GOT TO HELP YOURSELF)
8. S.E.T. + YMO（YMOの3人もコントに参加している。）「ホソノ～！！！」（笑）
9. SHADOWS ON THE GROUND
10. S.E.T.
11. SEE-THROUGH
12. S.E.T.
13. PERSPECTIVE
14. S.E.T.

　こちらを参照。Spotifyは、2020年11月29現在、登録されていない。やはり他の盤とは版権が異なるからか。SACDハイブリッドは発売されている（2020年12月に購入）。1983年に散開したYMOが1993年に再生（再結成）し、8枚目のオリジナル・スタジオ・アルバムとしてリリースした。なお、既に一度解散し、メンバーがアルファレコードから東芝EMI（細野、高橋）・ヴァージン（坂本）に移籍しているため、権利関係上YMOというグループ名が使えず、発売当時はYMO（ノットワイエムオー、本当は横棒ではなくバッテン）という表記を使っていた。CDは東芝EMIから発売され（坂本の所属していたヴァージンも日本では東芝EMI管轄だった）、オリコンチャート最高位2位、売上枚数約60万枚と、散開前より遥かに売れた。（しかし後のNHKでのインタビューによれば、高橋は「非常に嫌々やっていた」、他のメンバーも「本意ではなかった」と発言しており、実はそれ程完全に「仲直り」した訳ではなかった。）
　ジャケットには"SLIPPING INTO MADNESS IS GOOD FOR THE SAKE OF COMPARISON"（意訳：「発狂してみないことには、『正常』と何が違うかは解らない」）という哲学的な言葉が書かれ（…これはよくググったら、ジェニー・ホルツァーというアメリカ人アーティストの言葉であることが分かった）、YMOの文字はない（前述の通り権利関係で使用できなかったため）。環境音のサンプリング素材録音機器として、当時最新のポータブル・ディジタルレコーディング機器だったDAT（Digital Audio Tape）が多用されている。「非常に嫌々やっていた」という割には、全く大した出来であり、彼らが紛う方なき「プロ」であることを実感させられる。アンビエント・ミュージックの影響が濃い。
　なお、2020年にリマスタリングされたSACDハイブリッド盤は、HMVのページ及びユニバーサルの公式ページには「オリジナル・アナログ・テープからのリマスタリング」と書かれている。…前述の通り、サンプリングにはDATが使われており、SACDのライナーノーツにも「アナログ・レコーディング」の文字は何処にも書かれていない。既にディジタル録音技術も大分熟れた1993年に、わざわざアナログ録音をするかなぁ…という疑問はあるが、そこは公式サイトの表記を信じるしかない。
（★★★★☆）

1. BE A SUPERMAN
2. NANGA DEF?
3. FLOATING AWAY
4. DOLPHINICITY
5. HI-TECH HIPPIES
6. I TRE MERLI
   （イタリア語で「三羽のカラス」。YMO自身を暗示。YMO最大のヒット曲「ライディーン」のメロディの一部を引き伸ばして使っている。サン＝サーンス「動物の謝肉祭」の「亀」と同じ技法。…サン＝サーンスは他人、オッフェンバックの曲を使ったが。）
7. NOSTALGIA
8. SILENCE OF TIME
9. WATERFORD
10. O.K.
11. CHANCE
    （過去のYMOの多数の作品がコラージュされている。リヒャルト・シュトラウス「英雄の生涯」やラフマニノフ「交響的舞曲」の手法である。ショスタコーヴィチは自作に自分の名前のラテン文字表記イニシャルであるDSCH音型を多くの曲に入れた他、「交響曲第15番」では自作の引用及び他人の曲の引用（ロッシーニ、ワーグナー、グリンカ、ハイドン）を行っている。バッハの姓も「BACH」と全て音階になるため、BACH主題というのもある。なお、YMOは権利関係のため既存の音源をサンプリングすることはできず、新たに音作りをした。）
12. POCKETFUL OF RAINBOWS（エルヴィス・プレスリーのカヴァー）

13. POCKETFUL OF RAINBOWS (ENGLISH VERSION)

1. PEOPLE WHO DON'T WORK WITH THEIR HANDS ARE PARASITES
   （自らの手を使って働かない人々は寄生虫に過ぎない）
2. MURDER HAS ITS SEXUAL SIDE
   （殺人には性的な側面がある）
3. LET YOUR HAND WANDER ON FLESH TO MAKE POSSIBILITY MULTIPLY
   （可能性を倍増させるために、あなたの手を肉体に彷徨わせよ）
4. YOU ARE TRAPPED ON THE EARTH SO YOU WILL EXPLODE
   （あなたが地球に囚われている限り、あなたはいつか爆発するだろう）
5. MUCH WAS DECIDED BEFORE YOU WERE BORN
   （あなたが生まれる前から、既に多くのことが決定されていた）
6. GO WHERE PEOPLE SLEEP AND SEE IF THEY'RE SAFE
   （人々が眠る場所に行き、彼らが無事か確かめよ）
7. DEVIANTS ARE SACRIFICED TO INCREASE GROUP SOLIDARITY
   （逸脱する者は、集団の連帯を高めるために犠牲にされる）
8. WHAT URGE WILL SAVE US NOW THAT SEX WON'T?
   （セックス以外の如何なる衝動が、今、我々を救ってくれるというのか？）、或いは、
   （セックスがその役目を果たさなくなった今、如何なる衝動が我々を救い得るだろうか？）
9. MEN DON'T PROTECT YOU ANYMORE
   （男たちは、最早あなたを守ってくれはしない）

　こちらを参照。Spotifyには登録されていない。YMO結成20周年を記念して作られた2枚組ベストアルバム。当初は東芝EMI/イーストワールドから発売されたが、現在はソニー・ミュージック・ダイレクトから再発されている。この盤からレコード会社主導ではなく、YMOのメンバー3人が自らプロデュース・選曲を担当するベストアルバム作りが始まる。本盤は細野晴臣が担当した。ベストアルバムと言いつつ、新アレンジバージョンの曲も入っているため、このページに載せることにした。なお、本アルバムはYMOのアルバムとしては初めてディジタルリマスタリングを行ったCDとのことで、ノーマルCDだが、かなり音質が良いことを特筆しておく。（…ノーマルCDでも音質を極限まで突き詰めると、意外とビックリするような高音質になり得る。）なお、本盤は東芝EMI盤とソニー盤で共通のジャケットデザインを使用している。（本盤は「デザインは変えなくていいな」と判断したのだろう。2021年の今見ても、古くなっていない。）
（★★★★）

＜Disc 1＞

1. JINGLE "Y.M.O."
2. RYDEEN
3. BEHIND THE MASK
4. INSOMNIA
5. CUE
6. U･T
7. NICE AGE （シングル及びアルバム『X∞Multiplies』（1980年）収録版と同じ、少し長めのフェードアウトバージョン）
8. 体操／TAISO
9. COSMIC SURFIN'
10. 以心電信／YOU'VE GOT TO HELP YOURSELF
11. ポケットが虹でいっぱい／POCKETFUL OF RAINBOWS
12. 東風／TONG POO (SPECIAL DJ COPY)
13. 中国女／LA FEMME CHINOISE (ACOUSTIC VERSION)
14. FIRE CRACKER

1. MULTIPLIES
2. TIGHTEN UP (A&M MIX)
3. SIMOON
4. CITIZENS OF SCIENCE
5. CAMOUFLAGE
6. GRADATED GREY
7. PURE JAM
8. LOTUS LOVE
9. 君に、胸キュン。－浮気なヴァカンス－
10. SHADOWS ON THE GROUND
11. BE A SUPERMAN
12. WHERE HAVE ALL THE FLOWERS GONE? (ACOUSTIC VERSION)
13. TECHNOPOLIS
14. THE END OF ASIA

　こちらを参照。Spotifyには登録されていない。YMO結成20周年を記念して作られたベストアルバムの第2弾で、ライヴ音源を集めている。当初は東芝EMI/イーストワールドから発売されたが、現在はソニー・ミュージック・ダイレクトから再発されている。本盤のプロデュースと選曲は高橋幸宏が担当した。本盤も、ベストアルバムと言いつつ、新アレンジバージョンの未発表テイクが入っている。本盤は、初出盤と再発盤でジャケットデザインが変わっている。旧盤のデザインはこちら。…新盤に比べると随分と見劣りがするなぁ…と個人的には思う。（旧盤のデザインを手掛けたのはYMOの「BGM」や「テクノデリック」のデザインも担当している超大御所なのだが、2000年当時はこうしたデザインが「斬新」と思われていたのだろうか…。）これはデザインを変えて大成功だろう。（旧盤のデザインは2021年の現在では明らかに「古く」「チャチく」なってしまっている。）
　…で、やはりこれは「ライヴアルバム」なので、私にはちょっとだけ拒否反応が出た。ABBAの「Live at Wembley Arena」（1979）のところにも書いたが、私は余りライヴアルバムというものを好まない。セッション録音で完成された「作品」が、聞き慣れないアレンジに変更されたり、録音では上手かったヴォーカルが実は大して上手くない（録音の魔術）、セッション録音にはない独特の節回しやアドリブを入れる、楽器間のミキシング・バランスが崩れてしまう、等の「欠点」の方が目立つことが多いからだ。本アルバムは、歌唱を担当する高橋幸宏の実力には全く不満はないし、バンドの演奏も然り。バランス・エンジニアリングも同様。…しかし「アレンジや節回しの変更」は、セッションアルバムで聴き慣れたアレンジを気に入っている「脳みそ」に少しだけ「違和感」を注入してくることがある。それが余り好きではないのだ。（…これは全く私個人の嗜好でしかなく、真逆の人だって幾らでもいるだろう。）…だが、本アルバムに収められている私の大のお気に入りの曲、「MASS」は、これはこれで大変新鮮であり、楽しめた。…こういう、「セッション録音とは異なるアレンジで楽しませる」という面も、ライヴアルバムには当然ある。「いいものもある。悪いものもある。」（※YMO自身が「増殖」のスネークマン・ショーで採り上げた、「意味があるようで実はないとも言える、『批評』という行為の空虚な側面」を揶揄している有名なフレーズです）、というのが本アルバムを聴き終えての感想の全てである。
（★★★★）

1. SNAKEMAN SHOW IN BUDOKAN （未発表テイク）
2. RYDEEN
3. BEHIND THE MASK
4. COSMIC SURFIN'
5. DAY TRIPPER
6. SOLID STATE SURVIVOR （リミックス）
7. LA FEMME CHINOISE
8. CASTALIA （リミックス/未発表テイク）
9. TONG POO
10. THOUSAND KNIVES （リミックス）
11. グリーン・バック・ダラー （リミックス）
12. PURE JAM （未発表テイク）
13. SEOUL MUSIC （未発表テイク）
14. MASS （未発表テイク）
15. WILD AMBITIONS
16. I TRE MERLI
17. TECHNOPOLIS （リミックス/未発表テイク）

　こちらを参照。Spotifyには登録されていない。YMO結成20周年を記念して作られたベストアルバムの第3弾で、本盤のプロデュースと選曲は坂本龍一が担当した。また、リマスタリングについても坂本龍一自身が監修している。…この盤をもって、YMOのメンバー全員が一人ずつベストアルバムをプロデュースしたことになる。これもスタジオアルバムに含まれていない曲や、スタジオアルバム未収録バージョンを含んでいる。2003年発売とSACD発明後のリリースのため、YMOのアルバムとしては初めて、ノーマルCDと同時発売でSACDが発売されている。（当時まだ「ハイブリッド」という概念がなかったのか、SACDシングルレイヤーである。）…SACDなのに、細野晴臣、高橋幸宏がプロデュースを担当した2種のベストアルバムの再発盤ノーマルCD（両方とも2007年発売）より「音が悪く」感じる。（3種連続で、同じプレーヤでシームレスで聴いているので、この2003年発売のSACDが一番音が悪いのは、私の勘違いではないと思う。）…2009年にBlu-spec CDとして再発されているが（MHCL-20032〜3）、もしかしたらこのSACDより音質がいい可能性もある。レッドブック準拠のノーマルCD（CD-DA）も、1982年に初登場した際の音質は惨憺たるものだった。…何しろ、当時最新の技術を無理してつぎ込んだものなので、余裕がない。ギリギリの技術で作っている。その後ディジタル音声技術が進化したため、同じレッドブック準拠CDでも圧倒的に高音質のものが製造できるようになった。アナログ⇒ディジタルに変換し、CDに刻みつけるためのディジタル情報の精度・緻密さも上がったし、CDのアルミ面に正確にスタンプする技術も上がったし、そのCDのピットを読み取って処理するプレーヤ側のディジタル⇒アナログ変換技術も飛躍的に向上した。44.1kHz、つまり1秒間に4万4千100回しか分割できなかった音声波形情報を、2倍、4倍、8倍とオーバーサンプリングし、広げた際に発生したスキマを滑らかに補完して繋げることで、元のアナログ音声波形を「擬似的に」復元するという技術で音質を向上させたのだ。ザラッとした凸凹の物体の表面を、ヤスリで研磨してツルッツルにする作業に似ている。（…逆に、「そうした、ヤスリで研磨するようなことをするから、原音のディーテイルが潰されて、聞こえるはずの音が聞こえなくなったのだ！オーバーサンプリングに百害あって一利無し！」と主張するオーディオ・マニアもまた、存在する。）…話が長くなったが、本アルバムのSACDシングルレイヤーを買うくらいなら、再発盤のノーマルCDを買った方がいい。きっとその方が音質がいいと思う。…そのくらい、このSACDは音が悪い。⇒…これ、書くだけ書いて無責任なので、Blu-specCDも買いました。2021年1月30日に届いたので、SACD、旧ノーマルCDと聴き比べました。以下、聴き比べた結果。（1曲目の「サーカスのテーマ」が、ダイナミックレンジも大きく、違いがわかりやすいのでその曲と、アタッカ（シームレス）で繋がる、「パッ！」というクラップ音やピアノが入る「ファイアークラッカー」で聴き比べてます。使用プレーヤ：Denon DCD-1500RE、使用ヘッドフォン：Sony MDR-CD900STのumbrella Companyによるカスタムチューン仕様をプレーヤのヘッドフォン・アウトレットに直挿し）

1. 2003年発売・ノーマルCD
   冒頭のゲーム音の箇所はヒスノイズが大きい。その後音量が上がるとヒスノイズは気にならない。クラップ音の純度は「普通」。これだけ聴いていれば特に「音が悪い」とか「物足りない」という印象は感じないと思う。
2. 2003年発売・SACDシングルレイヤー
   冒頭のゲーム音の箇所のヒスノイズのレベルはノーマルCDと同じ。ゲーム音やシンセドラムの音はノーマルCDより若干音の純度が高く、音質が少しだけいいかな…という印象を受ける。ファイアークラッカーの「パッ！」というクラップ音、その他のシンセサイザーの音の純度は、ノーマルCDとの違いは、私の環境ではほぼ全く差が分からない。…総じて、やはり「ノーマルCDとの歴然とした音質の差」は、ほぼ全く感じられない。
3. 2009年発売・ノーマルCD（Blu-spec CD）
   …2009年にリマスタリングを施した訳ではないので、ディジタルデータとしては2003年のノーマルCDと同じビット配列のはず。それを単に「ブルーレイディスク製造技術と同じ精度でCD面にスタンプした」という差しかない。…あー…。こうして「SACD⇒ノーマルCD」の順で聴くと、ほんの少しだけ、本当に「気のせい」レベルで、音質がSACDに負けていることが何となく伝わる。…やはり、リマスタリングをせず、単に「高精度にスタンプしました」というだけでは、本当に微妙な差しか生まれない。…おそらく耳のいい、異能の持ち主なら明確にこれらの違いが分かるのだろうが、それは正直言って「超能力」に近いものであり、常人の理解できる力ではない。

1. コンピューター・ゲーム“サーカスのテーマ” (COMPUTER GAME "Theme From The Circus")
2. ファイアークラッカー（マーティン・デニーのカヴァー） (FIRECRACKER, Martin Denny)
3. 東風 (TONG POO)
4. 中国女 (LA FEMME CHINOISE)
5. テクノポリス (TECHNOPOLIS) Single Ver.
6. インソムニア (INSOMNIA)
7. 雷電/ライディーン (RYDEEN)
8. ビハインド・ザ・マスク (BEHIND THE MASK)
9. ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー (SOLID STATE SURVIVOR)
10. ラジオ・ジャンク (RADIO JUNK (LIVE AT BOTTOMLINE IN N.Y.))
11. JINGLE "Y.M.O."
12. ナイス・エイジ (NICE AGE)
13. タイトゥン・アップ (TIGHTEN UP (Japanese Gentleman Stand Up Please!))
14. ジ・エンド・オブ・エイジア(THE END OF ASIA)
15. シチズンズ・オブ・サイエンス (CITIZENS OF SCIENCE)
16. 開け心－磁性紀－ (Hirake Kokoro - Jiseiki) Stereo Ver.

1. キュー (CUE)
2. バレエ (BALLET)
3. ユーティー (U.T.)
4. 灰色(グレイ)の段階 (GRADATED GREY)
5. 体操 (TAISO)
6. 恋人よ我に帰れ (Lover Come Back to Me feat.Mari Nakamoto)
7. 「君に、胸キュン。－浮気なヴァカンス－」 (Kimi ni Mune Kyun)
8. カオス・パニック (CHAOS PANIC)
9. 音楽 (Ongaku)
10. LOTUS LOVE
11. 邂逅 (KAI-KOH)
12. 過激な淑女 (Kageki na Shukujyo)
13. THE MADMEN
14. 以心電信 (YOU'VE GOT TO HELP YOURSELF)
15. PERSPECTIVE
16. エム・ジュウロク (M-16)
17. ポケットが虹でいっぱい (Pocketful of Rainbows)
18. ビハインド・ザ・マスク (BEHIND THE MASK (Bonus Track : SEIKO QUARTZ 「品質のブランド」 CM Version))

　こちら（ソニー・ミュージック・ダイレクトの商品ページ）を参照。ノーマルCD（Blu-spec CD）である。EMI時代の曲やエイベックス時代の曲が含まれているためか、Spotifyには登録されていない。また、何故かウィキペディアにも記事がない。メンバー3人の合議による選曲の新編集ベスト盤。全曲新規リマスターで、エンジニアにはNYのマスタリングスタジオ、スターリング・サウンド（sterling sound）に所属するトム・コイン（Tom Coyne）を起用している。…これが聴いてビックリ、とても音がイイ！ノーマルCDとしてはこの盤が一番音がいいのではないかと思う。トム・コイン、半端ネェな…。SACDに勝るとも劣らない。私の大好きな、YMOの曲で一番好き…と言っても過言ではない「MASS」が含まれていることを大いに評価する。…「リマスタリングでホントにそんなに音が変わるの？」と疑問に思っている方に言っておくと、これがメチャクチャ変わるのである。…クラシック音楽鑑賞やアニメ鑑賞を趣味にしている私に言わせると、「…余程マスターテープが傷んでいない限り、後年になればなる程、音質・画質が良くなる」というのが最終的な結論である。…科学技術の進歩をナメてはいけない。50年前だろうが70年前だろうが、最新技術でリマスタリングすると、昔より圧倒的に音質・画質が良くなる。…それは逆に言えば、「新たなフィジカルメディアが登場したばかりの頃の、技術が成熟していないメディアは要注意」ということである。…本ページでも紹介している「UC YMO」のSACDシングルレイヤー盤は、SACDというものが登場した直後（SACD初出は1999年）に発売されており、「その時代でも目一杯の、ギリギリの技術」が採用されているため、音質は後年のものとは比べ物にならないくらい悪い。これはDVD-Videoにも言えることで、DVD-Videoが登場したての頃のアニメの画質は、それは酷いものだった。レーザーディスクの方が画質が良かったくらいである。…私が持っていたものでいうと、東映アニメーションの「おジャ魔女どれみ」の初出DVD（2000年発売）や、バップの「ルパン三世」（1st Lupin）の初出DVD-Box（2001年発売）などは、解像度や発色などにおいて本当に酷く、後年リマスタリング・ディジタル修正されたものの方が圧倒的に画質が良い。（「圧倒的」である。雲泥の差だ。）これは単に「ブルーレイとかの、よりデータ量の多い・より解像度の高いフォーマットになったからキレイになった」ということではなく、より高い解像度でフィルムをスキャンする技術や、古いフィルムの退色や瑕疵を自動的に修整する技術が向上したということである。（近年はモノクロ映像をAIによって自動的にカラー映像化することさえできるようになってきている。）音声も同様に、リマスタリング技術は日進月歩である。…なので、リマスタリングされたものを買い直す意味はある。
（★★★★★）

1. ファイアークラッカー（マーティン・デニーのカヴァー） (FIRECRACKER, Martin Denny)（ラストの花火の音が短いUS盤を採用）
2. コズミック・サーフィン (COSMIC SURFIN')
3. 中国女 (LA FEMME CHINOISE)
4. 東風 (TONG POO)（ライヴアルバム「フェイカー・ホリック」からの収録）
5. DAY TRIPPER（ライヴアルバム「フェイカー・ホリック」からの収録）
6. ビハインド・ザ・マスク (Behind The Mask)
7. 雷電/ライディーン (RYDEEN)
8. タイトゥン・アップ (TIGHTEN UP (Japanese Gentleman Stand Up Please!))
9. ユーティー （U.T.）
10. 千のナイフ (1000 KNIVES)
11. マス (MASS)
12. カムフラージュ (CAMOUFLAGE)
13. 灯 (LIGHT IN DARKNESS)
14. 後奏 (EPILOGUE)
15. 手掛かり (KEY)（ライヴアルバム「コンプリート・サーヴィス」からの収録）
16. Nanga Def？
17. Tokyo Town Pages （HASYMO名義での曲。エイベックス原盤）

　こちらを参照。ノーマルCD（Blu-spec CD2）である。YMO結成40周年記念ベストアルバム。本盤はSpotifyにも登録されている。こちら。Spotifyのジャケットデザインは完全限定生産のLP盤だろう。CDも初回限定盤は紙ジャケットだった。私が持っているのは通常盤であり、ジャケットに（ちょっと無粋な）ロゴが入っている。テイ・トウワが監修・選曲、砂原良徳（元電気グルーヴ）がリマスタリング、五木田智央がアートワークを担当。本盤はテイ・トウワがアメリカでのYMOの音源に対するニーズの高さから制作を発案し、YMOのメンバーから許諾を得て制作された、YMOチルドレン主導によるベストである。YMOという「グループ」の過去作だけでなく、メンバー3人の個人アルバムからも1曲ずつ入れられていることが特徴。…なお、7年前のトム・コインがリマスタリングした盤と音の傾向がかなり違う。…音にトゲやカドがなく、少し丸っこくて温かみのある、ふんわりした、よりアナログに近いサウンドになっている。…一番違いが分かるのが11曲めの「ファイアークラッカー」だ。音の鮮度は充分に高く、「音が悪い」という印象ではないが、例のクラッピングのような音（「パッ！」）が、ボブ・ラディックがリマスタリングしたSACDに比べると、とても温かい、耳への過度な刺激が少ない音作りになっている。これは砂原良徳の「好み」だろう。（…私はメリハリがハッキリしていて、収録音量もフォーマット目一杯まで詰め込んでいる、トム・コインやボブ・ラディックのリマスタリングの方が好きだ。デビュー・アルバムも、日本盤のクリアだが清潔過ぎる、やや細身の音より、US盤の極彩色っぽくハデで明るい、「如何にもアメリカン！😁」みたいな音の方が好みである。…私の好みがアメリカ人っぽいのかも知れない。…ハンバーガーとかフレンチフライとかピザとか好きだし。😅）なお、アルバムの最後に「ナイス・エイジ」を持ってくるセンスは好きだ。
（★★★★★☆）

1. 開け心－磁性紀－ （Stereo Ver.） (HIRAKE KOKORO -Jiseiki-)（…曲の最後がフェードアウトせず、ブチッと切られている。）
2. バレエ (BALLET)
3. ライオット・イン・ラゴス (RIOT IN LAGOS)…坂本のソロアルバム「B-2 UNIT」（1980年）からの収録
4. ザ・マッドメン (THE MADMEN)
5. ガラス (GLASS)…高橋のソロアルバム「NEUROMANTIC」（1981年）からの収録
6. 新舞踊 (NEUE TANZ)
7. カムフラージュ (CAMOUFLAGE)
8. ジャム (PURE JAM)
9. シムーン (SIMOON)
10. キュー (CUE)
11. ファイアークラッカー（マーティン・デニーのカヴァー）  (FIRECRACKER)（ラストの花火の音が長い国内バージョンを使用）
12. マルティプライズ (MULTIPLIES)
13. スポーツマン (SPORTS MEN)…細野のソロアルバム「フィルハーモニー」（1982年）からの収録
14. 体操 (TAISO)
15. 千のナイフ (1000 KNIVES)
16. ナイス・エイジ (NICE AGE)